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私立中学にかかる費用を仮に運用したら運用結果が億を超えた話

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はじめに

私には、現在小学5年生の娘がいます。

将来、「中学受験をしたい」と言われても困らないように、以下の2点は娘が小さいころから気を付けていました。

・できるだけ勉強で苦手を作らない

・塾代、私立中学に行く場合の学費を準備する

しかし、学習塾の中学受験対策がスタートする3年生の2月。

娘は「塾には興味がない」と入塾を拒否。

その後、4年生、5年生になるまでの間に

「受験興味ないの?」

とた2回だけ聞いたのですが

「塾には行きたくない。」

「宿題も学校だけで十分大変。」

「受験はしたくない。」

と静かに拒否。

・・・・そうか。

本人がしたくないなら仕方ない。

ここで、我が家は中学受験不参加を決定。

念のため用意していた中学受験の教育費は、大学進学費用に充てることにしました。

そこで素朴な疑問が。

中学受験で子どものために使うはずだったこのお金。

もし、仮に子どもが老後を迎えるまで今から運用したらどうなるんだろう?

私は中学受験と私立中学で払うはずだった費用を、ざっくりと計算してみることにしました。

中学受験にかかる費用+学費を概算

分かりやすい費用一覧が公式HPにあったため、塾は四谷大塚、私立中学は青山学院中等部を例として使用します。

進学塾に3年生2月から6年生1月まで通った場合

<受講料の例>4教科本科コースの場合
4年生:36,300円×12か月=435,600円
5年生:45,100円×12か月=541,200円
6年生【~8月】:57,750円×7か月=404,250円
6年生【9月~】:79,750円×5か月=398,750円

3年間の合計:1,779,800円

スクリーンショット 2024-10-15 235252.png

<テキスト代>
約40,000円×3学年=約120,000円

スクリーンショット 2024-10-15 235334.png

四谷大塚HPより抜粋

3年間の塾代とテキスト代の合計:1,899,800円

3年間受講料の合計:1,779,800円

3年間のテキスト代合計:120,000円

私立中学に通った場合

<学費等の例(入学金含む)>

1年:1,564,000円

2年:1,084,000円

3年:1,134,000円

この他に制服、学用品等の購入が別途必要。

青山学院中等部HPより抜粋

3年間の授業料の合計:3,782,000円

こうして改めて一覧にして見ると、小4で通塾を始めてから中学卒業まで思ったより大きなお金が必要なことに気づきます。

実際には、受験料や第2志望の学校の入学金等が追加で数十万円必要になると思います。

子どもが60歳になるまで運用するシミュレーションをしてみた

<計算方法>
・各学年にかかる上記費用を、学年が終了したタイミングで60歳まで運用する。
(例:小4の場合 運用期間=60歳ー11歳(になる年)=49年とする)
・想定利回り(年率)5%とする。
・各学年にかかる費用の60歳の時点での運用結果を合計する。
・親のNISA口座で運用するものとする。(子への贈与税は考慮しない)
・計算は野村證券のマネーシミュレーター「みらい電卓」を使用。
マネーシミュレーター「みらい電卓」~運用編|資産づくりをはじめる|野村證券 (nomura.co.jp)

<小学4年生終了時点~60歳まで運用した場合>

受講料435,600円+テキスト代40,000円=455,600円を運用する。

スクリーンショット 2024-10-16 001338.png

<小学5年生終了時点~60歳まで運用した場合>

受講料541,200円+テキスト代40,000円=581,200円を運用する。

スクリーンショット 2024-10-16 001514.png

<小学6年生終了時点~60歳まで運用した場合>

受講料404,250円+398,750円+テキスト代40,000円=843,000円を運用する。

スクリーンショット 2024-10-16 001713.png

<中学1年生終了時点~60歳まで運用した場合>

学費1,564,000円を運用する。

スクリーンショット 2024-10-16 001847.png

<中学2年生終了時点~60歳まで運用した場合>

学費1,084,000円を運用する。

スクリーンショット 2024-10-16 001940.png

<中学3年生終了時点~60歳まで運用した場合>

学費1,134,000円を運用する。

スクリーンショット 2024-10-16 002042.png

年率5%:小4~中3までかかる費用の運用結果

小学4年生費用⇒ 497.6万円

小学5年生費用⇒ 604.5万円

小学6年生費用⇒ 835.1万円

中学1年費用⇒ 1475.5万円

中学2年費用⇒ 974.0万円

中学3年費用⇒ 970.4万円

合計:5,357.1万円

結果:約5,300万円になりました!

年率7%:小4~中3までかかる費用の運用結果

ちなみに、S&P500で運用したと仮定して想定利回り年率7%で運用た場合、運用結果は1億円を超えました。

小学4年生費用⇒ 1,254.3万円

小学5年生費用⇒ 1,495.4万円

小学6年生費用⇒ 2,027.1万円

中学1年費用⇒ 3,514.7万円

中学2年費用⇒ 2,276.7万円

中学3年費用⇒ 2,225.9万円

合計:12,794.1万円

約1億2千800万円になりました!!

子どもが老後を迎える約50年後のインフレを考慮すると、今の貨幣価値とは異なることは承知しています。
それでも5~7%の年率で老後資金の不足分を貯蓄達成です!

お金から価値を引き出せるかどうかが重要

今回、娘が中学受験をしないことで、ふと沸いた疑問をまとめてみました。

その結果、気づきました。

今、子供に使う月謝3万円は、子どもの長い人生において使うタイミングによって同じ3万円ではないということを。

我が家は大学進学費用に充てるので、娘が60歳になるまで運用してあげられません。

でも、もしそれができたら娘は老後資金の不安から解放されるはず。

もちろん子どもの教育や経験は、お金では測れない価値がある事も理解しています。

ただ、教育費に限らず、自分が今使おうとしているお金は、

それに見合う価値を引き出せているかを考える必要があるなと思いました。

まとめ

小4から進学塾に通って私立中学に通った場合、

その費用を子どもが60歳になるまで運用すると

年利5%の場合、約5,300万円に、

年利7%の場合、1億2千800万円になる!!

思ったより大きな金額になって驚きました。

実際には塾にも私学にも通っていないので、いろいろ突っ込みどころがあると思いますがご容赦いただければ幸いです!

※今回は野村證券HPにある「みらい電卓」を使用しました。
興味のある方はこちらで試算してみてください。
マネーシミュレーター「みらい電卓」~運用編|資産づくりをはじめる|野村證券 (nomura.co.jp)

私は地方出身で、幼稚園から高校まで公立学校に通っていました。

そのため私にとって中学受験は、未知の世界で不安だらけ。

でも、娘の通う公立小学校はクラスの8割(!)が受験して校区外の中学校にいってしまいます。

娘も中学受験するんだろうな・・・となんとなく思っていましたが、

今回、改めて受験にかかる費用と私立中学の学費を見て思いました。

本人が希望しないのであれば、かかる費用からそれ見にあった価値を引き出せない!

受験勉強もきっと親子で苦痛になってしまう。

ことわざにもありますが、

「馬を水辺につれていけても水を飲ませることはできない」

娘の小学校で中学受験しないのは少数派で不安なのですが、決断に悔いはなしです!

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

この情報が誰かの参考になれば嬉しいです!

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この記事を書いた人

共働き、都内在住
長女、次女の4人家族で母親をやっています。

福武書店の頃から、親子ともども進研ゼミにお世話になっています。
ブログ内にもチャレンジタッチがよく登場します。

「お互い疲れない学習習慣」をモットーに、塾に行かず、大人も子供も少ない労力で、中の上の成績をキープして頑張っています。

いつか、子供に夢や目標ができたとき、できるだけ多くの可能性が広がっているよう、親としてできる範囲でサポートをしています。

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